まえがき
仕事をしていく中で、「先週何やってたっけ」や「何か改善したかったんだけど忘れた」と思うことが多々あった。 そこで、「毎月振り返りをやる」というアクション案が出た。 個人でやったことを振り返り、思ったことなどをメモしておこうという作戦。
ということで、個人での毎月振り返りを始めた。
現状
1〜2 月の振り返りから開始し、最近 7〜8 月の振り返りをやった。 7 回=7 ヶ月続いている。
振り返り内容
開発チームの振り返り(週 1 程度)では、タイムラインと KPT でやることが多い。 KPT が慣れているのでそれを採用。 ただ、目的が Next Actionを出すことではないので少し変形してみた。
- Did: やったこと
- Keep: よかったこと
- Problem: よくなかったこと
フォーマット
3 つそれぞれについて横に並べて付箋を配置。 新しい月は縦に配置。
Did は大きなものを書いた上で、分解した細かいものを上に生やす。 Keep や Problem も分解したいなら分解して、ちょっと脇のところでツリー化する。
関連があるものはすべて線で繋いで、Keep/Problem と Did の関係を途切れさせないようにする。 もちろん月またぎでも線で繋ぐ。
実践した効果
メインの課題である「何をやっていたか忘れた」問題は無事解決。 他にもいくつかメリットがあった。
- その時の「思い」が残る
- タスクは覚えてることが多いが、感情は忘れがち
- 「めっちゃ嬉しい」とか「絶望」とか、感情を表すテキストを含めた
- 個別の事象を好きなだけ深掘りできる
- 「これがよかったけど、実際何がよかったんだろう? 要素分解してみよう」
- 「あの件が辛かったけど、なんで辛いと思ってたんだろう?」
- タスクごとの繋がりが可視化された
- A タスクの後に B タスクが紐づいているのが、位置や矢印で表される
- 月またぎするものも繋げるのが一枚のキャンバスでやるメリット
- チームの振り返りは毎回別のキャンバスでやってる
- 知見が洗い出せる
- 「◯◯をやったけど、実は別の方法が簡単だった」
- これを別途ドキュメントに清書する
- 自己肯定感アップ
- 「hoge をやった」→「えらい」のような付箋を貼った
振り返りプロセス自体でよかったところ
- Try や Next Action を決めなかった
- 「やったこと」を個別に書いていた
- ホワイトボードツールを使った
Try や Next Action を決めなかった
KPT から、やったことの列挙を追加して Try を削除したが、これが個人的にはうまくいった。 Try を出して Next Action を決めるのはコストがかかるので、簡単に取り組めるようにできたのが良かったのだろう。
「やったこと」を個別に書いていた
Keep に混ぜ込むのではなく、何をやっていたのかをちゃんと書き出しておくことで、後で見返したときにもわかりやすかった。 見返す前提なのが普通の KPT と違うポイントだったので、最初からアジャストできたのが嬉しい。 Try まで出していたら途中でアジャストできる気もするので、ここは単純に気持ちの問題。
タスクを列挙していくと、「自分頑張ってるな」感が出てとてもいい。
ホワイトボードツールを使った
普段ホワイトボードツールを使っているので、学習コストとかがなくて手軽に始められた。 自分自身でコストを追加する関係上、簡単にできるのはアドバンテージ。 とりあえず Miro で始めてみるのが吉かな。
月またぎでのタスクの繋がりや、ロジックツリーでの深掘りなど、ビジュアル的に分がある。 テキスト(Markdown)だけではここまで捗らなかったと思う。
改善ポイント
- やったことを忘れる
- 後回しにしがち
やったことを忘れる
1 ヶ月の間に忘れることがあった。 チームの定例・振り返りでも何をやったか書いているので助かった。 タスクは基本的にチケット化されているので、直近 1 ヶ月でやったチケットは洗い出せた。 随時やったことを書いておくのが一番わかりやすそう。 ただしコストもかかる。
後回しにしがち
時間が取れなくて…… 最初は月の中盤にやっていたけど、最近は月末付近でやりがち。 やったことの列挙だけでも最初の目的は達成できるのでやるべき(やった)。
まとめ
チームごとにやっていた振り返りを、個人でもやってみたら捗った。