「英語の学び方」を学ぶ記事。
エンジニア向けに作ったけど誰にでも刺さる内容になってた。
いちばん大事なこと
楽しむ
「勉強」と捉えてしまうと楽しくない。 そして続かない。 後述するが、英語学習は日々のトレーニングが重要なので、モチベーションを保つのはとても大事。 最初に勉強を開始するときも、いやいや始めるよりは興味を惹かれて始めるほうがいいスタートダッシュを切れる。
以下のような動画コンテンツがおすすめ。
- 各国の発音の違い
- 日本の授業で習ったこととの違い
- 英語圏の文化
- 外国から見た日本人
- 映画やドラマが好き
英語学習を要素分解
そもそも英語学習とは
「学習」という語の意味を調べると「学びならうこと。 学校などで勉強すること。」と出てくる。
しかし、英語学習はそうではない。 どちらかと言えば筋トレに近い。 理論を勉強するターンも多いが、実際に聞いたり話したりするのは机上の勉強だけではできないので、トレーニングが必要となる。
実際、母語は理論を勉強する前に喋れていたはずなので、納得できるところもあるはず。(第二言語習得は理屈が違うので、混ぜて考えるのは危険ではあるんだけど)
英語のスキル
4 種類に分かれる。 以下は TOEIC の試験分類。
- Listening(聞く)
- Reading(読む)
- Speaking(話す)
- Writing(書く)
最優先で取り組むべきは Speaking。
Speaking ができると、発音の理解が進んで Listening がやりやすくなる。 英語を使うなら書いたり読んだりするより英会話の比率のほうが多いし、英会話ができると読み書きもできるようになる。
そもそも PC で入力するときにはスペルを調べたり修正してくれたりするので、Writing が一番いらない。
英語を構成する要素
3 種類に分かれる。
- 単語
- 文法
- 発音
最優先で取り組むべきは発音。
書いたり読んだりするより、口に出したほうが覚えられる。 発音が分かれば、他の人が何を言っているのか聞き取れるようになり、学習効率が上がる。 というのは「英語のスキル」に書いたことと同じ。
また、要素の中で一番学習量が少ないのが発音、次点が文法で、単語は無限。 日本語だって 50 音を学んだら発音は終わり。 一回発音を学んでしまえば、残りの文法・単語にフォーカスできる。
どのような順番で学べばいいのか
本当に英語を初めて勉強するなら、1 と 2 を逆にしたほうがいいかもしれない。
- 発音・発音記号
- 中学英単語・英文法
- 意外と忘れてることがある
- 高校英文法
- 高校英単語
- 後は自由
何で学べばいいのか
動画
音が必要な発音や、文法・単語で詰まったらこちら。
以下の YouTube チャンネルを見る。
- atsueigo
- 日本人英語系 YouTuber のトップ
- だいじろー
- 発音ならこの人
- イングリッシュおさる
- 理論ならこの人
- Rupa sensei
- シャドーイングするならこの人
- 『あいうえおフォニックス』英語発音
- めちゃくちゃ優しくてわかりやすい
発音
- たった30分で発音記号を完全攻略
- アメリカ英語発音入門 完全ガイド
- ちゃんとやりたいなら 発音マスタークラス(有料)
- 圧倒的に安い、コスパ最強
- 細かいところはあいフォニで紹介されていたりすることが多い
文法
本で勉強して、足りないところを動画で補う。
単語
基本は本でやる。
本
体系的な学習が必要な文法と、単純な量が必要な単語はこちら。
- 中学英単語 → わからん(キクタンかターゲット?)
- 中学英文法 → わらかん(キク中学英文法とか?)
- 高校英文法 → キク英文法
- 高校英単語 → DUO 3.0
- 別で CD が 2 種類売ってるので両方とも買う
- DUO 3.0 / CD基礎用
- DUO 3.0 / CD復習用
- より高みを目指したい・ネイティブレベルの単語力を身に着けたい → Distinction
- が、この記事を読むような人はまずそれ以前を身につけるべき
- ネイティブ感覚の文法を身に着けたい → 一億人の英文法
このあたりの動画が参考になるかも ↓ 英語学習歴10年以上の私が本気でオススメする一冊【1冊目編】
英単語を効率よく覚えるために ↓ 20000語を覚えるための方法
アプリ・サービス
- 補助教材として HiNative
- 実際の使われ方を確認するために PlayPhrase.me
- その単語のニュアンスを知るために英英辞典(ロングマン現代英英辞典とか)
どうやって学べばいいのか
まずは発音・文法を理解する
発音を学ぶことで、英語が聞き取れる・話せるようになる。 文法を学ぶことで、単語だけ並べたカタコト状態から脱出できる。
ある単語が分からなくても、知っている単語から文脈で理解できる。 すると分からなかった単語も分かるようになる。
逆に、発音・文法が分からない状態で後述の勉強法を試しても効果が出づらい。
やり方は「動画」セクションを参照。
イマージョン(immersion)
immersion の意味は「没頭」「どっぷり浸かる」。 日常生活でも英語にどっぷり浸かる。
ドラマや映画を英語で見る、家事をしている間 DUO の CD やポッドキャストを聞く、など。
参考:【99%の人が間違える】英語ペラペラになる事実!無料英会話
シャドーイング(shadowing)
英語音声に続いて同じように発声してみるという練習法。 聞いたものを「モノマネのように」「全く同じように」リピートする。 コツは「音程」や「抑揚」などもトレースすること。 録音して聴き比べるのも効果あり。
Rupa sensei の動画や DUO の CD でやるといい。 課題が分かっているならあいフォニもおすすめ。
独り言
英語で独り言をつぶやくことで、いくらでも話す練習ができる。 【有料級】最速で英語を話す魔法3ステップ
やるな
- そこらへんの英会話スクールに通う
- カリキュラムをこなすことが目的なので、英語ができるようになるという目的と違っている
- 最初からオンライン英会話
- 最低でも高校英単語が分かって聞き取れる状態でないと全く意味がない
- 英単語を覚えるために、紙などに書く
- 「英語のスキル」で書いたように、Writing は一番いらない
- 書くことが目的になって覚えられない
- 単純に時間の無駄
- 最初から完璧を目指す
- 「ネイティブはやらない」→ ネイティブじゃないので一旦考えない
- ネイティブレベルに近くなってから初めて考えればいい
- 興味があるならモチベーション維持のために調べてもいい
- 考えずに聞き流し
- 「いつも適当に聞いている曲をいざカラオケで歌おうと思っても、なぜかメロディや歌詞がわからない」のと同じ現象が起こる
- ネイティブとかが「赤ちゃんと同じように聞きまくれば覚えるよ!」と言っているのは罠
その他
- エンジニアがよく見る英単語については、IPA が出している セキュリティエンジニアのための English Reading がおすすめ
なぜ英語を勉強するべきか
一番つまんない話なので最後。
一般的には、グローバル化している世の中で英語が話せないのはだいぶ辛いので話せるようにしたほうがいいとよく言われている。
エンジニアは普段書いているプログラムは英語で書いていて、正しい命名をするために英語に精通しておくのは重要。 また、ドキュメントが英語で書かれていることが多いので、正しく翻訳できないところを原文で理解できると便利。 他の人と話すときに、変数名などを変な発音で読み上げていたら相手に伝わらない。
最後に
Take it easy. I can assure you that everything will turn out fine!